DR日記第10話「半端なエンジンOH」 2003/06/09UP

足回りをSHEに乗せ替えられた1号機、後は過酷な使用でパワーダウンしてしまったエンジンを復活させれば
十分走れる状態になる。走行距離は26000KMほどだが、24000KMの2号機のノーマルエンジンに比べても
格段に遅い。明らかに圧縮が低いし、高回転キープでマフラーからオイルが・・・・
ってことで、軽く腰上をオーバーホールしてみることにした。

まず、分解。これはあっという間。

30分でこの状態。

今回のメニューは
1.ピストンとリングセットを新品に。
2.ヘッドを調子のよい元2号機のヘッドに乗せ替え。

本当ならOSのピストンとリングを買ってちゃんとOHしたいところだが、お金が無いのでとりあえず。

そして、グースのエンジンを乗せてから眠っていたSHEエンジン登場

こいつは本当に調子がよかった。
できればこのまま乗せたかったが、セルモーターがついているのでヘッドだけ使うことにした。そのうちグースエンジンにこいつのミッションを組み込みたい。

バッテリーレスのSをセルにするのはエライ大変。
だがこのエンジンをキックにするのは無理。クランクケースがセルモーターの分異なっているのでセル・キック併用は可能のようだが完全にキックにするのは難しい。


そして両方のヘッドを比較。

左が調子のよかったSHEのヘッド。
右がオイル吹いてたSLのヘッド。

調子のよかったSHEの方がカーボンの付着がひどい。
ピストンヘッドも同じような状態だった。
意外だがこんなこともあるもんだ。

フルノーマルのDRはちょと濃い目のセッティングなので
こんな風になってしまうのかも。

ガスケットを綺麗にはがしてカーボンも落とした。
本当ならバルブもはずして研磨したいがバルブスプリングコンプレッサーやシートカッターも無いので
手をつけずにそのまま。下手にいじると大変なことになりそうだし。

パーツクリーナーと手持ちのスノーボード用スクレイパーを使ってピカピカに。ポートのカーボンもできる限り拭き取った。

そして、新品のピストンとリングセットをコンロッドに組み付け。

ピストンとリングセットで9000円くらいしました。
どうせやるならOS買ってボーリングすることをお勧めします。
本当はボアアップピストンを組みたいがもはや入手困難。
GOOSE350のピストンとシリンダーというのも検討してみたが
ピストンピンの径が違うので取り付け不可。

リングは取り付け位置が厳密に指定されているので注意。

つぎ、シリンダー

シリンダーはそのままSLの物だが全く問題なさそう。
変な磨耗も傷も無し。

そしてお楽しみ、ヘッド組みつけ。
当然ヘッドガスケットは新品にしました。

カムシャフトに線状のマークがあるのがわかるだろうか。
これをヘッドと水平にする。

もちろん、マグネットカバーの覗き穴から”T”マークが中央に
見えてる状態で合わせる。

結構面倒だがこの作業が4ストの命みたいなもんだから
丁寧にやったよ。珍しく。

で、ヘッドカバーを取り付けてキックを蹴ってみる。
「スカッ!」 ???
どう考えても圧縮が足りない。何でだ!?
この原因究明には1週間悩みました。
バルブタイミング?ヘッドガスケット??バルブシート???
15回はヘッドカバーを開け閉めした。

で、問題があったのは「シリンダー」。
SのシリンダーにSHEのヘッドの組み合わせがNGだった。

最終的にSHEのシリンダーとSHEヘッドを使用することにより解決。無事エンジンがかかりました。

これは長期間の使用で歪みがでてSHEシリンダー+SHEヘッドのセット交換じゃなきゃダメなのか
それとも元々合わない設計なのかは不明です。
ピストンやヘッドガスケットは共通部品なので歪みが濃厚か?

キック仕様にSHEのヘッドなのでデコンプが無くなってしまったが気合次第で問題なく始動できる。

そして試乗。
うーん、いい感じ。新車ほどではないが十分な出力が得られている。
数年寝かせていた腰下なのでちょっと異音が気になるが最高速は120キロ以上出た。

これでひとまず1号機(DR250SL)は完成のつもり。

つづく

次回予告
メインの2号機をなんとかしなきゃな〜